なぜ「強揉み」は体を悪くするのか?
~痛い=効いている、ではありません~
「強く揉まれると効いた気がする」
「痛いほどコリが取れる」
そう思われる方は少なくありません。
しかし実は、整形外科やスポーツ医学では強すぎる刺激は逆効果になる場合があることが知られています。
① 筋肉は「壊れる」とさらに硬くなる
筋肉はゴムのような柔らかい組織です。
そこへ強い圧を何度も加えると、
・筋線維
・筋膜
・毛細血管
に細かな傷(微細損傷)ができます。
身体はその傷を修復しようと炎症を起こします。
これが「揉み返し」です。
つまり
痛い=ほぐれた
ではなく
痛い=組織が傷ついている
可能性があります。
② 脳は「危険!」と判断して筋肉を固める
人間の身体には
「危険から身体を守る仕組み」
があります。
強く押される
↓
脳が危険と判断
↓
筋肉を固める
↓
さらに緊張する
これを防御反射といいます。
つまり
強揉みをすると
「柔らかくなる」のではなく
身体は守ろうとして逆に硬くなることがあります。
③ 強揉みを繰り返すと筋肉が硬い組織へ変わる
毎回同じ場所を強く押し続けると
身体は
「また傷つく」
と思い、
その場所を丈夫にしようとします。
すると
筋肉より硬い
コラーゲン線維
が増え、
筋肉が伸びにくくなる
「線維化」
という状態が起こる可能性があります。
イメージすると
新品のゴム
↓
何度も傷付ける
↓
革のように硬くなる
そんな状態です。
④ 炎症がある場所は揉むほど悪化する
炎症とは
身体の中で火事が起きている状態です。
そこへ
さらに強い刺激を加えると
火に油を注ぐようなもの。
炎症は悪化し
痛みも増えます。
整形外科でも
急性炎症には
まず炎症を落ち着かせることが優先とされています。
⑤ 痛い場所が原因とは限らない
例えば
肩が痛い
↓
原因は
・姿勢
・背中
・股関節
・呼吸
・足
ということも珍しくありません。
痛い場所だけを強く揉んでも
原因は改善しません。
そのため
一時的に楽でも
また元に戻ります。
本当に身体が変わる施術とは?
良い施術とは
「強い刺激」
ではありません。
身体が安心して
副交感神経が優位になり
筋肉が
「もう力を入れなくても大丈夫」
と感じられる刺激です。
その状態で
・関節が動く
・血流が良くなる
・神経が働く
・呼吸が深くなる
ことで、
結果として筋肉は自然に緩みやすくなります。
お客様へお伝えしたい一言
「痛いほど効く」のではありません。
本当に身体が変わる施術は、
身体が安心して自然に力を抜ける施術です。
強い刺激で無理に緩めるのではなく、
身体の仕組みに沿って整えることが、戻りにくい身体づくりへの近道です。
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